きつねカフェ行ってきた

※このエントリは(読めば分かると思いますが)非常に偏った妄想的立場で書かれています。個人の感想であり個人差があります。

私はその日名古屋にいる最終日だった。友人を訪ねる感じだったので観光らしい観光も東山動物園できつね見るくらいしかしなかったが、そういえば名古屋には大須という二次元に近い場所があったのではないか、と思って調べてみた。
私は特に何も考えないとキーボードで「きつね」という文字列を打つことが知られており、この日もなんとなく「名古屋 きつね喫茶」とかで検索した。

あ っ た

「るなーるかふぇ」なるきつね喫茶があった。

行くことにした。
メイド喫茶系のこういうものは大抵残念であり、またネットで評判を見た限りでもどちらかというと残念感が漂っていたが、残念であってもとりあえず試してみないことにはきつねさんとの遭遇率は上がらない、ということで行くことに。友人(三次元の住人)も一緒に。

場所は大須のとあるビルであった。なんか駐車場8階の片隅の鉄扉(普通なら「機械室」とかで完全にスルーするような場所)が二次元きつねさん絵化されているという感じで、たまたま通りかかる人もいないし、たまたま通りかかっても入れない感じだ。
しばし入口で逡巡してから入る。

で、カウンター席とちゃぶ台席とかがある、喫茶店だか飲み屋だかな感じの店内。
きつねさんだかきつねみみ付けた人間だかの店員さんが二人いる。

きつねカフェ良いですね。
「きつねさんが店員をしていて、化けるのが不完全で実は耳が出てるんだけど訓練された客としてはスルーして普通に給仕受けるの楽しい感ある」
「あるいは、きつねカフェで働く店員は実際には人間であると世間的には考えられるだろうが、それはその中に紛れ込んでいるリアルきつねさんをカモフラージュする隠れ蓑なのだ、ミスって耳やしっぽが出ても余裕でごまかせる、いいシステムだ」
「この人はきつねかもしれないが、正体について騒ぎ立てると鶴の恩返しで鶴が帰ってしまったようにきつねさんもいなくなってしまう、だからここは黙って普通の人間の喫茶店のように飲み食いするのが正しいのだ」
とかそういう類の妄想がはかどる場でした。
なので一緒に行った友人からは「せっかく行ったのにろくに話さず帰ってきてそれでいいのか」みたいな突っ込みを受けましたが、いいんです。
私は「きつねさんがいる(かもしれない)(が詮索せずにしずかに過ごす)場」を楽しんでいたのです。
ちなみに、むしろきつねさんが給仕してくれない喫茶店だったらもっと良かった、みたいに思いましたがそれはまたちょっと別の話ですし、理解してもらうにはかなり大変そうだったので黙ってました。

で、きつねさんがいるかもしれないだけのただの飲食店としては、メイド喫茶平均よりは上だと思いました。私の中でのメイド喫茶平均がすごく低いというのもありますが、これはひどい的な食事が出てくることもなく、上記の妄想に合わないようなダメなあざとさや微妙さもなく。不可がないって重要ですね。きつねさんがいてもカモフラージュできるように人間の店員さんも気をつけているんですねきっと。普通の飲食店よりは割高ですがメイド喫茶としては比較的安く済んだ気もします。
注意点としては喫煙可であることで、空いていた時間だったので配慮してくれたので何とかなりましたが、混んでいるとそれも難しいと思いました。

※再度注意: このエントリの筆者は現実を見ていません。以上の記述も現実の経験を元にした「私の中の名古屋きつね喫茶」である可能性があります。自分でも書いててこれ現実について述べているのか分からなくなってきています。